車のおうち(仮)

各地を移動しながら車で生活しています

車上生活は不自由だからいい。

旅しながら生活するなんて自由だねと言われることがあるけれど、この生活には大きな制約があります。太陽です。

つまりは気温や天気や日の出、日の入りという制約です。車は分厚い壁で雨やら風やらから守ってくれるけど、影響を完全に防ぐことは無理で、だからこそ外界に合わせた生活ができています。

最近は朝は日光が眩しかったり暑かったりして寝ていられないので遅くとも朝8時には起きます。早く日陰や涼しい場所へ移動したいと思い、それには窓の目隠しを取らないと、それなら寝床を片づけて着替えも済ませないと、あ、トイレも行かないと、そしたら手洗い場で顔洗ってこよ…。と、朝の身支度がこれで一気に済むことになります。なので大体朝8時半には車内も自分も何処でも行ける状態になっています。

夜になると車内のランタンのみでは薄暗いので、車内で本を読めるのは日没まで、図書館に行くにしても開館している夕方6時まで、とか。洗濯するなら日没以降は乾かないし干していると邪魔なのでコインランドリーに行くのは午前中だな、とか。

 以前、アパートに住んで平日は毎日仕事していた時の土日や、無職になって実家に帰った時なんかは昼まで寝てしまっていたりしたのに。休日とか仕事してない時ってそんなもんだと思っていたのに。

今は誰からも何も言われないのだから、朝寝坊したって夜更かししたっていいはずなんだけど、気づいたら日の出、日の入りともに生活するようになっていました。

 

私は学生時代、震災がきっかけで引きこもってしまった時期がありまして、頭の中の世界が広がりすぎて、すべてが混沌としてしまって、表面的な常識だけでなく、この世の中の仕組みとされていることや歴史や全部が嘘にしか思えなくなって、(それは哲学的な思考の始まりとしてまともだとしても)苦しくてしんどくて死んでしまいたくなったりした事がありました。(この時期のことはこれはこれで貴重な時間だったけど)

 

だけどこうして、人の社会からは多少外れていても、太陽とは無関係にやっていくことは不可能だと毎日連続して体感しながら生活してみると、真実とかはよくわからないけれど、とにかくこの自分の肉体の存在している世界ではこういう従うべき法則があるんだと、いつのまにか現実の世界をすんなり受け入れている自分がいます。

そしてそれがまったく苦ではなくて、むしろ心地よくて、楽しい。
気を引き締めて規則正しく、というよりは、自然とリズムが出来上がっているというだけ。

勿論外界の制約は他にも沢山あるけれど、やっぱり太陽は最強なんだよな、と思って書きました…f:id:sumarinoko:20170620183340j:image f:id:sumarinoko:20170620183347j:image

あと、これは寝太郎さんのブログでも書かれていた事だけど、水って本当にすごいです。

http://mainennetaro.blog.fc2.com/blog-entry-740.html?sp

洗えるし、いやまず洗えるってなんなんだ。流すとか、なんで石鹸は水をかけると手から離れてどっか行ってくれるんだい。乾くし。なんか日本ではどこにでもあるし。温度が変わると接したものに温度を移せるし…浸かれるし、体に入れても大丈夫だし。

水が無かったら、って考えると自分は確実に存在していなくて自分の存在以前の物体なんだから…ごちゃごちゃ言えない位にすごい。

車上生活ではいつでも捻れば水の出てくる蛇口などないので、湧き水とか公園や手洗い場の蛇口が水の入手源で、これも制約です。

水がないと生活できない、と実感させられることも、自分を頭の中に閉じ込めないで健やかに生活させる事に役立ってると思います。

朝起きて夜寝る、太陽があって水がある、そんなの当たり前だろ、と思う人には取るに足らない内容になってしまいましたが、この実感は車上生活してる上で手に入れた貴重なもののように感じます。