車のおうち(仮)

各地を移動しながら車で生活しています

山奥ニートさんに会った話。

先週末は「山奥ニート」こと葉梨はじめさんと会うことが出来ました。

葉梨はじめ(山奥ニート) on Twitter: "山奥ニートのとこへ遊びに来たい人へ https://t.co/sI6UzgD8Z2"

知っている方も多いと思いますが、葉梨さんは4年ほど前から、和歌山の山奥で空き家を活用して、そこへ若者を集めて共同生活をしています。

私が葉梨さんを初めて知ったのは、東京での仕事にうまくいかず実家へ逃げ帰って鬱々と過ごしていた2年前、そういう珍しい暮らしをしている若い人がいる、というニュース映像がきっかけだったと思います。

「え、こういう暮らしもアリなの?ていうか可能なの?」と、かなり衝撃でした。

山奥で気ままな暮らしをしているというのにも憧れるし、ニートっていう思い切ったネーミングを公表しているところも逆手を取っていて、なんかもう悟りの域なんじゃないのか、すごい人もいるもんだな、

こうやって、やりたいようにやる、ってことが他人をすごく勇気づけるんだよな…と当時から感銘を受けていました。

 

葉梨さんは実際に会ってみると、人当たりのいいほがらかな人でした。

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車上生活している女の人がいるらしいので会いに行った - 山奥ニートの日記

彼のほうも書いてくれていたんですが、私からしても初めて会った人とはとても思えなくて、改まって質問することもないような感じでした。

後から(せっかく時間をくれたのにちょっと失礼だったかな…)と考えてしまったくらい。

彼らの暮らしについて「何でそんな変わったことしてるの?」みたいな疑問が私にはなかったからかもしれません。

彼なりのやりたいこと、心地いいこと、周りのためになることをやってるんだなぁ、というのが聞かないでも分かったから。

そういう人と同じ時間を過ごすのは心地いいもんだなぁ、と感じていました。

世間話もそこそこに、公園の遊具で遊んだりギターを弾いたりご飯をつくって食べました。本当に楽しかったです。

幼なじみだったっけ?と思いました。

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私からしたら、山奥の静かな暮らしなんて人が迷った末に老成して辿り着く答えのように感じるんですが、

合間にちょっと話した感じでは、葉梨さんなりに「もっとこうした方がいいのかなぁ」とかまだ改善したいという向上心もあるようでした。

そういう人だから若い人が集まるのかもしれない。 

 

最後に「(共生舎で)待ってますからね!」と言ってくれたのが印象的でした。 

先の予定を立てるのが苦手なのと、気づくと近場の図書館や公園で時間を過ごしてしまいがちのいいかげんな私ですが…思い切って和歌山の山奥まで行ってみようと思います。

 

この世界の中で、来ていいよ、と言ってくれる人のいる場所があるなんて、家をなくすのもぜんぜん悪くない。

いい旅の目的地が出来ました、どうもありがとう。

車上生活は不自由だからいい。

旅しながら生活するなんて自由だねと言われることがあるけれど、この生活には大きな制約があります。太陽です。

つまりは気温や天気や日の出、日の入りという制約です。車は分厚い壁で雨やら風やらから守ってくれるけど、影響を完全に防ぐことは無理で、だからこそ外界に合わせた生活ができています。

最近は朝は日光が眩しかったり暑かったりして寝ていられないので遅くとも朝8時には起きます。早く日陰や涼しい場所へ移動したいと思い、それには窓の目隠しを取らないと、それなら寝床を片づけて着替えも済ませないと、あ、トイレも行かないと、そしたら手洗い場で顔洗ってこよ…。と、朝の身支度がこれで一気に済むことになります。なので大体朝8時半には車内も自分も何処でも行ける状態になっています。

夜になると車内のランタンのみでは薄暗いので、車内で本を読めるのは日没まで、図書館に行くにしても開館している夕方6時まで、とか。洗濯するなら日没以降は乾かないし干していると邪魔なのでコインランドリーに行くのは午前中だな、とか。

 以前、アパートに住んで平日は毎日仕事していた時の土日や、無職になって実家に帰った時なんかは昼まで寝てしまっていたりしたのに。休日とか仕事してない時ってそんなもんだと思っていたのに。

今は誰からも何も言われないのだから、朝寝坊したって夜更かししたっていいはずなんだけど、気づいたら日の出、日の入りともに生活するようになっていました。

 

私は学生時代、震災がきっかけで引きこもってしまった時期がありまして、頭の中の世界が広がりすぎて、すべてが混沌としてしまって、表面的な常識だけでなく、この世の中の仕組みとされていることや歴史や全部が嘘にしか思えなくなって、(それは哲学的な思考の始まりとしてまともだとしても)苦しくてしんどくて死んでしまいたくなったりした事がありました。(この時期のことはこれはこれで貴重な時間だったけど)

 

だけどこうして、人の社会からは多少外れていても、太陽とは無関係にやっていくことは不可能だと毎日連続して体感しながら生活してみると、真実とかはよくわからないけれど、とにかくこの自分の肉体の存在している世界ではこういう従うべき法則があるんだと、いつのまにか現実の世界をすんなり受け入れている自分がいます。

そしてそれがまったく苦ではなくて、むしろ心地よくて、楽しい。
気を引き締めて規則正しく、というよりは、自然とリズムが出来上がっているというだけ。

勿論外界の制約は他にも沢山あるけれど、やっぱり太陽は最強なんだよな、と思って書きました…f:id:sumarinoko:20170620183340j:image f:id:sumarinoko:20170620183347j:image

あと、これは寝太郎さんのブログでも書かれていた事だけど、水って本当にすごいです。

http://mainennetaro.blog.fc2.com/blog-entry-740.html?sp

洗えるし、いやまず洗えるってなんなんだ。流すとか、なんで石鹸は水をかけると手から離れてどっか行ってくれるんだい。乾くし。なんか日本ではどこにでもあるし。温度が変わると接したものに温度を移せるし…浸かれるし、体に入れても大丈夫だし。

水が無かったら、って考えると自分は確実に存在していなくて自分の存在以前の物体なんだから…ごちゃごちゃ言えない位にすごい。

車上生活ではいつでも捻れば水の出てくる蛇口などないので、湧き水とか公園や手洗い場の蛇口が水の入手源で、これも制約です。

水がないと生活できない、と実感させられることも、自分を頭の中に閉じ込めないで健やかに生活させる事に役立ってると思います。

朝起きて夜寝る、太陽があって水がある、そんなの当たり前だろ、と思う人には取るに足らない内容になってしまいましたが、この実感は車上生活してる上で手に入れた貴重なもののように感じます。

車上生活の先人と、気をつけていること

6月6日の日記。

 

とある道の駅。

ここは物産展はもちろん広い駐車場も市役所も図書館まで同じ敷地内にある道の駅で、もう…住める…と思っていたけど(実際に何度か利用している)、前回来たのと別のエリアに駐車してみたところ、どうやら本格的に居(車だけど)を構えていると見える方が数名。ワゴン車やバンの中が見えたが、寝床、生活用品が積まれていたので、けっこう長く車上生活をしているらしい。

どの方も初老の男性。居を構えているといっても車一台分の区画からははみ出さずに荷台を開け放している程度。時間によっては移動して、夜はここへ戻ってくるというスタイルのよう。(なぜ分かったか、私も同じだったからです。)

どんな事情があるかは分からないけれど、犬を連れたりのんびり新聞を読んでいたり、少なくとも周囲に迷惑をかけているようには見えなかった。

ただ、ここのエリアの駐車場の隅に「12月からこのエリアは夜間閉鎖します」と書かれていたので、こういう車上生活者が道の駅に滞在するようなことが問題視されていることも分かる。話には聞いていたけれど。

このことは自分も車で生活する上で殆ど毎日考えていることで、まだ答えは出せないけれど、今の自分に出来るのは周囲に迷惑をかけないように利用させてもらうだけです。

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その上で気をつけていること

 

①トイレや洗面台は当然綺麗に使う

②調理器具は油汚れなど拭き取って、多目的トイレで数分以内に洗う(なるべく人の少なそうな時間帯)

③同じ道の駅に連続で滞在しない

④車や自分の身なりは清潔にする(寝巻きなどで外に出ない)

①これはもちろんだけど。公共のトイレや洗面台は自分が綺麗に使っていると、次自分がどこかで使うときも綺麗なところにあたる、とわりと本気で思っています。 ②使う調理器具はだいたいが片手鍋とナイフ、箸、まな板、なので洗うのもそれだけ。更に減らしたいのでまな板にはラップを巻いて、ナイフは野菜を切っただけならウエットシートで拭いています。あとは石鹸とアクリル毛糸で編んだスポンジで洗えば清潔。 ③と④は自衛のためと、なんとなくです。

自己紹介と車上生活のはじまり

私は、どちらかというと控えめでおとなしい見た目の29歳の女性です。

北海道出身です。

大学卒業後は、自主映画を作っていた関係で、東京の番組製作会社のADになりました。しかし、激務についていけずに半年で辞めました。

それでも東京に残り、2年ほどバイトや会社を転々としていましたが、自分の適性ややりたいことが分からず、生活のための労働に疲れ、北海道の実家へ帰りました。

それから各地で住み込みの仕事をしたり、日本縦断の旅へ出たりと色々していましたが、 なかなか自分に合う仕事に巡り会えず、一箇所に定住して働くことが出来ず、また実家へ。

そして今年の3月、バイトで稼いだ少しの貯金をたよりに、関東に2週間ほど旅行してこようと車で実家を出たはずが、気づいたらそのまま車上生活をしていて、今日もまだこうして車の中でブログを書いている、というわけです。f:id:sumarinoko:20170609125609j:plain

私は出身地の北海道が大好きだし、実家も山の中の立派な一軒家で、両親は心配しながらも見守ってくれるありがたい存在です。

だけどどうにも、一番落ち着けるのが、今の自分にとっては自分の小さい車だったということで、実家には帰らずに、また何処かで定住することもしないで、三ヶ月ほどこの生活を続けています。

トイレは道の駅やお店、お風呂は銭湯、洗濯はコインランドリー、食事は車の中で自炊したりお店で買ったりしています。

山や海や何処にでも行きますが、元々アウトドアに詳しいだとか、タフというわけではないです。もしこの生活に向いている部分があるとすれば、服や日用品などの持ち物が少なく、こじんまりとした生活が好きなところだと思います。

これまで関東全域を巡りましたが、これといった観光をあまりしていなくて、大体は地元のスーパーで買い物をして自炊したり、人の少ない公園を見つけたら芝生でギターを弾いたり、地元の図書館に行ったりして過ごしています。

幸いこういう生活が好きなので、毎日楽しいです。

勿論この先のことや、 お金のこと、沢山悩み事はありますが、合わない仕事を無理にしていた時よりも自分らしいと思う時間が多くなりました。

誰かのためにやっていたりとか、義務ではないので、 ある時いきなりどこかに部屋を借りてこの生活を辞めるかもしれませんが、どちらにしろ自分らしく生活できるよう試行錯誤していくと思います。 ご興味ある方はそれまでどうぞお付き合いください!

車で生活しながら考えていること

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6月5日の日記です。

 

生い立ちもご先祖様も背負ってるものも全部違う他人とではなくそれらが全部同じ数年前の自分と比べよう。と思わないと劣等感でやられてしまう。人は本当に関係ないのにね。ていうか人はみんな自分なのにね。他人に魅力を感じるということは自分がそういう存在だってことなのにね。

家賃6万5000円のワンルームに住んで満員電車に乗って酒飲みのディレクターとケンカしに行っていたAD時代を思い出したらここ数年の私はなんてまともなんだ。

夜中寝ていて怒りで飛び起きることも無くなったしご飯の味が分からないなんてこともなくなった。親身になってくれる人、話を沢山聞いてくれた人、いい人も勿論いたけれど、その人たちに会えて、そしてお別れしてよかった。

車のおうち

車で生活するようになってから三ヶ月が経ちました。

自分のことを発信していきたいのでブログを始めました。

ブログの始まりといったら自己紹介や現状の説明とかを記事にするべきなのかなと思ったのですが、苦手で、それを考えていたらいつまでたっても始められなかったので、取り敢えず出来ることからと思い、ふだんの日記をあげることにします。

なんで車で生活してるのか、どうやって生活してるのかは今後あげていきたいと思います。f:id:sumarinoko:20170605213038j:plain

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発信しようと思うきっかけになった、

和歌山移住ブロガーのツジタケシさんが書いてくれたこちらのブログが分かりやすいので、興味ある方はぜひ読んでみてください。

『生きてるよ!軽自動車で自由に生きる女性に生き方を学ぶ』

http://tsujitake.com/2017/05/18/kuruma-seikatsu/